極めて滑らかで上品な味わい

バローロの中でも最北端に位置する人口およそ550人の小さな村ヴェルドゥーノ。ここにワイナリーを構えるのがこの地のスター生産者フラテッリ・アレッサンドリア。

ワイナリーの起源は1800年代初頭だが建物自体の歴史はさらに古く、1700年代まで遡ることができる。ピエモンテを統治していた当時の王様カルロ・アルベルトが1843年にベストワイナリー・オブ・ザ・イヤーの称号を与えたという逸話からもその歴史の長さと高い品質をうかがい知ることが出来る。

品種

ネッビオーロ１００％

ポートワインに似た味の甘口赤ワイン

地中海沿岸スペイン国境近く南フランス、ルーション地方リブザルト産。リヴザルドの製法は「ヴァン・ドゥ・ナチュレ」という方法で、ワインの発酵途中でアルコールを添加し、発酵を止め、葡萄の糖分を残します。これを、樽などで、2～3年から長いものでは10数年熟成させてリヴザルドは作られます。

糖分もアルコール度数も高いので、開栓後の味落ちも少なく抜栓後も2週間程度は楽しむ事が出来ます。色合いは深いガーネットで、香りはチョコレートに似たカカオの風味に、オレンジを煮詰めたようなビターな香りもあります。チョコレートに合ったり、バニラアイスに掛けて楽しむこともできます。

グルナッシュ種ぶどう主体

メドック格付5級のワイン

ボルドー地方ポーヤック村。

格付けされているA.O.Cポイヤックのワインは多数ありますが、その中でもシャトー・クロワゼ・バージュはクラシックな味わいを守り続けており、人気の高いワインの1つです。

シャトー・クロワゼ・バージュのクロワゼはこの畑の最初の所有者であったクロワゼ兄弟から、バージュは畑のあるバージュ村から付けられているそうです。

ぶどう品種：カベルネ・ソーヴィニョン60％　メルロー32％　カベルネ・フラン8％

「ボデガス・サン・イシドロ」は、１９３４年、スペイン初の協同組合として、ムルシア州フミリアに設立以来、ワイナリーで初めてＩＳＯ９００１の認証を取得するなど高品質ワイナリーとして有名です。

 早熟で糖度が高くなりがちな地元品種モナストレルは、痩せた高地に適合し、極めて乾燥した、寒暖の差の激しい気候の中、タンニンのしっかりとした長期熟成型のフルボディになります。 

品種：モナストレル（ムールヴェードル）１００％

天然酵母のみで発酵しアメリカンオーク２４ヵ月間熟成後ビン熟成

まろやかな甘口赤ワイン

モーリーはスペインとの国境に近い南仏のルーションと呼ばれる地区で造られるヴァン・ドゥー・ナテュレル（天然甘口ワイン）です。ぶどうの含有糖分が多いのでブランデーの添加により醗酵を止め甘みを残します。若いうちは赤ワインの外観ですが時の経過と共に茶褐色になります。

味わいはヴィンテージポートワインをすっきりとした感じで、フランボワーズやカシスリキュールのような香。乾燥したプルーンやイチジクのようなドライフルーツの凝縮した味わいと、とろりとした舌触りを持っている上質のデザートワインです。そのまま常温でも美味しく、ブルーチーズと、又はバニラアイスに掛けても・・。

ぶどう品種：グルナッシュ主体

イタリア／トスカーナ州／モンタルチーノ村にあるワイナリー。

1352年には既にぶどう畑を所有しており、シエナの貴族コロンビーニ家によりファットリア･ディ･バルビとして1790年に創設。1892年に先駆けとしてブルネッロ･ディ･モンタルチーノの元詰めを始めて以降、今日イタリアを代表する偉大なDOCGの世界的名声を築き上げてきました。

伝統を守りながらも革新的である事にこだわりを持ち、いち早くブルネッロの輸出を始めて1969年には当時イタリアで初めて「スーパー･タスカン」と呼ばれたワイン「ブルスコ･ディ･バルビ」を手掛けます。

その他にも1960年代より有機肥料を使い始め、1968年にはイタリア初の単一品種によるグラッパを手掛けるなど常にイタリアワイン業界をリードしています。

熟成させるほどエレガント、気品で繊細

1892年より造られており青いラベルのブルネッロとして100年以上世界中で親しまれているバルビの中心的な銘柄です。モンタルチーノ内の自社畑で採れる最高品質のサンジョヴェーゼ･グロッソ葡萄100%。伝統的なスタイルのブルネッロらしく緻密で骨格がしっかりとしており、凝縮した果実味と酸、タンニンが調和して、長い瓶熟成にも耐えうる長期熟成型となっています。

格付け5級だが、品質は2級並み！

フランス、ボルドー地方ポイヤック村産。

1855年の格付では、最後の一群の第5級に入れられたが、近年の専門家の評価では誰もが第2級に相当する品質と言われている。事実、人気の高いシャトーで価格も2級並みに取引されていて、今では常に花形のひとつに数えられる。

「強靭で芳醇、見事に濃密でブラックベリーのフレーバーがあり、うっとりするほど魅力的で、まるでプラムのようだし、見事に濃縮されたカシスのブーケと風味をそなえたポイヤックである」と称賛されている。

使用ぶどう品種：カベルネ・ソーヴィニヨン ７２％ メルロー １５％、カベルネ・フラン １２％ プティ・ヴェルド １％

品の良い、優雅な甘口

全フランスでも出色の甘口白ワインを出すのがロワール地方のコトー・デュ・レイヨン地区。

甘口白ワイン造りの歴史は古く、特にロワールの女王と言うべき2地区がカール・ド・ショームとボンヌゾー。ボルドーのソーテルヌと同じように過熟させ、貴腐菌が付いてから摘果する。

ソーテルヌの高級品と比べると豊潤濃厚さでは劣るが、品の良さ優雅さではまさる。いずれにしても非常に長命。

造り手のドメーヌ・ラ・クロワ・デ・ロージュは減農薬栽培を行っており、コストパフォーマンスは秀逸。

豊かなコクに加え、酸がしっかりと残り上品な味わい

品種シュナン・ブラン１００％